阿部隆です。
入浴中の死亡事故は、年々増加傾向にあり、交通事故死よりも多いそうです。
しかも溺死が多い。
お風呂で溺れるのか?
高齢者で身体が効かないから溺れちゃうのかな~?悲惨だな~と思っていました。
ところがどうもそうではないようです。
うちのヨシヒサの体験です。
『ある公衆浴場に行った時のこと。おふろから上がろうとしている年配の男性がいた。
ところがその人はお風呂から上がろうとしているのに、何度もお風呂の中に引きずりこまれてしまう。
これはおかしいと思い手を貸して、出してあげた。
周りに誰もいなかったら溺れてしまっただろう。』
と言っていました。
確かに入浴事故は自宅浴室での発生がほとんどで、人目の多い公衆浴場ではあまり認められないようです。
私にも経験があります。
あるスパに行った時の事です。
いくつもお風呂があるのですが、一つは吹き抜けになっていて天井からは空がみえるようになっていました。
上から冷たい風がどんどん入ってくるので、いくら熱めのお湯に入っていても、のぼせません。
あまり気持ち良いので、30分位? 入っていました。
きりがないので出る事にしたのですが、出た後、めまいがして立っていられません。
自宅だったら大の字に寝るところですが、多くの人がいる場所なので、座って凌ぐしかありませんでした。
20分くらいは駄目でした。立ち上がるとクラクラしてしまうのです。
お風呂で溺れてしまう人達にも、こんなことが起きているのでしょう。
しかもそれが浴槽で、誰も助けてくれなかった大変です。
血圧が下がり、脳が虚血状態になってしまうようです。
対処策として、
・ぬるま湯で長湯しないこと
・浴槽は浅めにすること
・飲酒や食後の入浴は避けること
・入浴中の急激に立ち上がらないこと
・水分を補給する
などだそうです。
こんな事があるという事を知っているだけでも、ある程度最悪の事態は避けられるのではないでしょうか?