朝、久しぶりの大雨でした。
ゴミを持って、マンションの階段を下りて来ると、ランドセル以外に大きなビニール袋を持った
1年生が歩いていました。
ランドセルに蛍光色のカバーを付けているので1年生です。体が小さいので大きなビニール袋を
引きずりながらゆっくり歩いています。
右手は大雨の中、傘を持ち、風も強いんです。
「大丈夫かな~」
後ろ髪を惹かれながら階段の下のゴミ置き場に入って行きました。
ゴミを分けたり、整理し終えて再び通りの方を見てみると、先ほどの男の子がほとんど同じ所にいました。
3~4分は経過しています。
「大丈夫? 持ってあげようか。」
「大丈夫・・・」
「そうか、頑張れ!」
気に成りながらも先に歩いてゆきました。信号にひっかかったので後ろを振り向くと、
ほとんど進まないで袋を引きずっています。
戻って、荷物を取り上げました。
「持ってあげるよ!」
100メートルほど行ったところで私は左折しなければなりません。
「おじさんはこっちに行かなければならないから・・・」
「うん!」
短い時間でしたが友達になったような気がしました。
TAKA