2008/11/17
阿部隆です。
会社の本業は建築業です。
先日、リフォームの問い合わせのお客様のところに行ってきました。
相談の内容は「家が傾いているのでなんとかなりませんか?」というものでした。
訪問してみると、外観はきれいであまり問題があるようには見えませんでした。
「大したことはないのかなー!」と上がらせていただいて、居間に案内されるまで廊下を歩きました。
「おっとっと!」なんとなくめまいがしてバランスを崩しました。
玄関から反対の方に向かって下り坂になっているのです。
後で解ったのですが建物の端から端まで30cm下がっていました。
昔はそういう話が来るとお手上げでした。
なぜかというと、傾いた家をもとに戻すと大変な金額がかかってしまいます。
しかも、それだけ傾いていると建物も相当傷んでいます。
そこまで直すと大変な出費です。
「そんなにお金がかかるなら建て替えた方がましだ」ということになるのです。
しかし、最近では建物をほとんど傷めないで持ち上げる技術ができています。
少しずつ少しずつ建物を持ち上げ、その下に杭を数十本も打ち込んでいってしまうのです(建物が建ったままです)。
何でもそうですが、基礎がしっかりしていないと、いくら立派な建物を建ててもまるで意味がなくなってしまいます。
人間の体も同じですね。
いくら上っ面を繕っても、基礎になる部分がしっかりしていなければ何にもなりません。
人でいうと、基礎になる部分はしっかりした食べ物による栄養と、良い水と運動だと思っています。
実年齢よりも20歳以上若くみえるという美容の先生が言ったそうです。
「血流に勝る美容は無し!」