2011/11/12
阿部隆です。
二十歳くらいの時だと思います。友人宅に用事があって行った時のことです。
部屋に入ると大きなテレビで『みなしごハッチ』を見ていました。
「変なやつだなー」と心の中で思っていると、それを感じたのか
「これ結構おもしろいんだよ!」 と恥ずかしそうに言っていたのを思い出します。
1年くらい前、地方テレビで『みなしごハッチ』が放送されているのを聞きました。
娘といっしょに見ようと思って連続録画しておいてもらいました。
ところが「画像が怖い」ということで見てくれません。
しかたがないのでほって置いて、録画されたストーリーが蓄積されるだけになっていました。
暇な時に見てみました。
すると、たまたますごく感動する話に当たったようで、見ていて一人っで泣いてしまいました。
これはどうしても娘に見せたいと思い、何度も「みなしごハッチ見ない?」と聞いてみました。
数ヶ月たってようやく「見てみる!」と言わせました。
やはり内容はすばらしく、数十年前に作られたアニメなのに、現在、世の中で
問題になっている事を、見事に予測して批判しているのです。
5回に一回くらい泣けるほど感動するし、歌や音楽などを使った演出もすばらしのです。
娘も感情をかなり動かされたようで、見るたびに質問攻めしてきます。
世間では受験とか塾とか教育に関してどんどんエスカレートしています。
そんな事が子供の成長に本当に役に立つのか、私は疑問に思います。
身近にすばらしい物はたくさんあるのではないでしょうか?
『タツノコプロ』では、ストーリーなどは何人ものスタッフで考えると聞きました。
すばらしい物を提供してくれたこの会社に感謝です。