2012/11/14
阿部隆です。
甲子園での高校野球を見ていると、負けた方のチームが砂を集めながら泣いているのをよく見かけます。
昔の話ですが、元ジャイアンツの元木選手が甲子園で活躍していた時を思い出します。
準々決勝だったでしょうか?自分が凡退して最後の打者になり、試合終了の合図とともにファーストからベンチに戻る時です。
彼は突然泣き出してしまいました。
それを見ていて私も泣いてしまいました。
なぜ選手が泣くのか解かりますか?普通は悔しいから泣いていると思いますよね。
しかしそうだとしたら、それを見ていた私はなぜ感動して泣いてしまうのか?
悔しさが理解できて共感したから?
私は草野球の大会で一回戦負けしているくらいの経験しかありません。
そんな試合で泣いていたら笑われてしまうので、元木選手に共感できる訳がありません。
元木選手はその後のインタビューで「宮田(ピッチャー)と野球を一緒にやれるのは最後だと思ったら涙が止まらなくなりました。」と言っていました。
今年の甲子園でも、ある選手達が、自分達の監督である先生が今年で引退するということで、「少しでも長く先生と野球をしていたかった。」と泣いていました。
そうか。悔しくて泣いていたんじゃないんだ!
苦楽を共にしてきた仲間との別れ悲しんでいたんですね。
それで、私でも共感できたのかもしれません。