2009/03/27 何が起きるか解らない
阿部隆です。
3歳の娘とお風呂に入っている時のことです。
「もう出る!」
娘の脇を抱え浴槽の外に下ろそうとしました。
ところが浴槽の渕をなかなか越えてくれません。
「背が伸びて足が引っかかっているのかな?」と思いました。
そうではありません。
最近、いたずらを覚えてきた娘が浴槽の渕に足でつっかえ棒をしているのです。
浴槽の底は滑るので、前に重心がかかっている私の足は滑る寸前です。
何とか娘の足を外そうとしたのですが、結構力があって外れません。
娘の脇を抱えて両手をふさがれた私は、娘を抱えたまま前のめりにひっくり返ってしまいました。
倒れる瞬間にできるだけ娘をかばったのですが、スゴイ音がしたのでどこかぶつけていないか心配でした。
「大丈夫?」と聞くと、怒られると思ってなのか裸のまま逃げていってしまいました。
起き上がると、「ゴー!」っとすごい排水の音がしていました。
倒れる瞬間にお風呂の栓が抜けてしまったのだろうと思ったのですが、見てみると
栓は抜けていません。
「あっ!」
浴槽が50センチ位に渡り避けているではないですか。
排水の音はそこから流れ出る水の音でした。
倒れる瞬間にそのまま倒れたら娘をけがさせてしまうので、後ろの浴槽の壁を強く蹴ったようです。
人間の瞬間の集中力というのはすごいですね。
空手の達人のような後ろ蹴りをしてしまうのですから。
お湯の抜けた浴槽は、私の足からの出血で赤く染められていました。
修理代は高くついたのですが、娘が無事だったので不幸中の幸いです。
しかし、人生というのは何が起きるのか予測不能ですね。
2010-03-29 21:50