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2014/05/16 高熱は味方?  

阿部隆です。



小児科の真弓先生は
「今の人は体温が低すぎることが問題だ!」
とよくお話されます。

7歳の娘はよくマネをします。

「熱が高いのはい~んです。低いのがいけないのです!」




一般の常識では、熱が37度以上あると病気だと判断します。

幼稚園は「37度以上熱があったら登園させないで下さい」と言います。

しかし、その常識は間違っているのかもしれません。

熱は何のために出るのかを考えれば解りやすいです。




新潟大学の安保徹教授は言います

「もし、病気になって微熱や高熱が出たら、治癒反応が始まったと理解しなければならない。

また、風邪が治らず微熱が続く時には、治癒のための代謝亢進が十分でないため、さらなる亢進を期待して苦しんでいる状態なのだ、という考え方を持つ必要がある。

発熱、代謝、循環は一体のものだから、こういう時は解熱鎮痛剤で熱を下げるのではなく、十分な入浴や湯たんぽの使用などで発熱を促してやると良い。

すると血液循環が促進され、代謝亢進が誘発され病気は完治に至る。」


発熱は体を治療するために体が自ら起こしているのですね。




しかし、先生は高熱の弱点についても伝えています。

「高熱が続くと好気性のミトコンドリア呼吸が極限まで刺激されて、フリーラジカルの大量発生という問題が出てくる。

例えば、高熱で熱性けいれんが起こる、高熱で意識障害が出る、熱中症で死に至る、長湯で湯当たりをする、マラソン中の高体温で意識障害で倒れる、などが高温によって危険領域に入った現象だ。

現代医学はこの高熱による害に目が行き過ぎ、微熱や適度の高体温でも解熱しようという治療が拡大してしまったのでしょう。」

安保先生の理論は素人の私でも解りやすく、納得ができます。



こんな経験をしました。

娘が2歳の時、初めてインフルエンザにかかりました。

心配で仕方なかったのですが、病院には行かず、自然治癒を待ちました。

意地を張って薬を飲ませなかった訳ではありません。

「インフルエンザ脳症は解熱剤の投与により、かえって起きる!」

という話を聞いていました。



熱は病気を治すために出ているのに、その熱を無理やり下げてしまったらどうなるか?

飲ませたくなかったのです。

ところが三日目に熱が40度を超えてしまったのです。

いっしょにいた義理の母に

「病院に連れて行かないと大変なことになるよ!」

と言われました。

結局小児科で診察してもらうことになりました。



ぐったりした娘を病院に連れて行き、私は外で心配しながら待っていました。

どれ位の時間がだったのでしょう・・・・・・。

妻が娘を抱いて出てきました。

「A型だってさ! タミフル飲んでもらいますよって言われた。」

心配で仕方のない私は簡単に常識に負け、

「そうだな!薬を飲ませよう」

と言いました。



しかし、娘はそれまでとは違って、すやすや眠っているように見えました。

自宅に戻るために車を運転すると、後ろで娘を抱いていた義母が

「熱、大分下がっているよ。」

と言いました。

その瞬間、とにかく一番はほっとしました。

それが安保先生の言うとおり自分自身の熱が病気を治しているんだな~と実感した瞬間です。

感動したのを思い出します。




結局、薬は一度も飲まず、発病してからまる二日間は何も食べないので、カリカセラピと水だけは摂らせました。

安保先生の理論の中で、高熱が続くことのリスクも書きましたが、それは活性酸素によるものです。

そう考えると、薬を飲ませず、活性酸素の強力な除去能力が確認されているカリカセラピだけを食べさせたことは、理想の治療法を選んでいたのかもしれません。



それから5年位が経ちます。

その後、娘は3回ほどB型も含めてインフルエンザに罹っていますが、一度も薬は飲ませていません。

一日4~5本のカリカだけです。

しかし、高熱が出ている時は相変わらず心配で仕方ありません・・・

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