2013/08/31 不眠
阿部隆です。
世界では40%、日本では20%の人が不眠で悩んでいるそうです。
20%というとそれほど多くないと感じられるかもしれません。
日本人全体の20%ですから赤ちゃんまでも含めての数字です。
「うつというのは三つの大きな悩みが重なると発症する」と誰かが言っていましたが、その条件を満たす確率が高い年齢は50代だそうです。
不眠に悩む人も、50歳代位でみるとかなり高い確率になるかもしれません。
睡眠剤を飲んでいる人の多さに驚きます。
その理由として
① 化学物質にかこまれた現在の生活環境
② 夜遅くまで暗くならない都心の環境に合わせた生活
などが考えられます。
睡眠ホルモンであるメラニンはセロトニンから作られます。
そして、そのセロトニンは腸内細菌が作りだします。
ところが①の化学物質だらけの環境は腸内細菌を死滅に追い込みます。
野菜や果物の農薬、化学肥料。
食用の肉になる牛や鳥などに使う抗生剤やホルモン剤。
加工食品の防腐剤などの添加物。
住宅のビニールクロスなどの新建材。
先ほどの睡眠剤も腸内細菌にとっては天敵です。
②については、セロトニンは朝の光を浴びることを合図に作られ、昼間の人の行動をコントロールします。
日中テキパキと働けるのはそのためです。
本来人間は、夜暗くなると眠くなり、日の出とともに目が覚め、元気に働けるようにできているのです。
解りづらいので簡単にまとめます。
不眠を解消するためには
① 早寝、早起き、涼しいうちに太陽の光を浴びながら散歩をする
② 添加物の入った食品、調味料をできるだけ避ける
③ 住まいの内装をできるだけ天然素材のものにする
④ セロトニンの材料はトリプトファン(必須アミノ酸)なので、大豆、赤身の魚、チーズ、バナナ、アボカド、ケールなどをなるべく食べる
セロトニンの合成にかかせないビタミン類を生成する乳酸菌は重要です。
NS乳酸菌に含まれるNS8(ヘルベティスク菌)はセロトニンを多く作る他に、アンモニアや硫化水素などの神経毒物質の生成を抑制し、飲んだ人を精神的な安定へと導きます。
2013-09-03 15:55